アダルトが儲かり続ける理由④

ところが会社四季報にエロ業界ってのがないんです。一体どうなってるんでしょうか。男が、人類創生以来長きに渡り味わってきた「快感」を創出するためのおかずを生産する業界が四季報にないとは。馬鹿にするのもほどがありませんか。

でも、良いんですそれで。それこそ思う壺なんです。資本主義の。

資本主義ではメジャーになった途端、競争という負のスパイラルにはまり込み、下手をすると「低価格競争」という下劣な生存競争に巻き込まれてしまう可能性が出てくる。こっそりやって、密かに儲けてればいいんです。別に山口が年収１０億ってことをTwitterとかで世界の人に知ってもらう必要なんてどこにもないんです。宇宙に行きたいとも思ってないですし。公になれば東京国税局がやってきます。黒崎って怖い人が。だからこっそり密かにやってればいい。

上場なんてもっての外です。

エロ業界の面白いところは、仕事しながらずーっと勃ってることですね。うちの社員、大学や大学院の授業にも行かずにMacintoshの大画面の前に一日中座ってますよ。目ギラギラさせて。編集したり音響したり、シナリオ打ち込んだり、何人かは撮影したりしてます。丸腰で。

出来上がったばかりのムービー（ビデオ）は炊き立てのご飯のように美味いっ！いちばん風呂の豪華さがありますね！しかも自分が関わってない、信頼できるスタッフが仕上げた力作となれば、PLAYをクリックする前から勃ってしまうしまうのも致し方ありません。

そんなことばっかりやってても、月の給料が３０万とか５０万なんてことは絶対にありません。売り上げから経費を差し引いた金額を社員数で単純に割るんで、大学一年生になったばかりのデブフクですら、ウン百万円という月給になります。